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臨床栄養学実習



 みなさん、こんにちは。


 昨年度から始まった専門学校での猫の栄養学の講義に続き、今年度から始まった臨床栄養学実習のラスト実習が先日、終了しました。


 犬猫の栄養学の重要性を考え、私が学んできたそして現場で培ってきた経験を伝える場所を提供してくださった学校関係のみなさまに感謝です。

 

 「臨床栄養学実習」と聞くと、犬の手作り食をかわいらしく作っていそうですが・・・


 実際は、講義(座学)も多く、実習内容もフードや食材の計量、安全性のための実習、市販フードの応用、食品データベースの使い方と犬猫への手作り食の応用などなど、かわいくない内容盛りだくさんです。


 もちろん手作り食の実習も行いましたが、その後、動物への給餌チェックと結果発表と大忙し!  

 楽しんでくれたのは、一緒に参加した栄養の先生だけだったかもしれません。


 学ぶ場所とはいえ、もう少し楽しい実習にすればよかったと少し反省。

 

 犬猫の栄養診療を行う際に、動物看護士になる学生に知ってほしい内容をギュギュっと詰め込んだ実習でしたが、それでもまだまだ伝えたいことはあり、実習時間が限られるからといって説明を省いたり、2倍速で話をするわけもいかず…。


 来年度から少し減らそうかしら…イヤダケド


 卒業後、再度犬猫の栄養学を学びたいと思った際に、理解の手助けになる基礎的内容は網羅できたかしら…


 来年度から少し増やそうかしら…エッ!!

 

 さらにこの実習では、ほぼ毎回、少々ややこしい計算を行います。イヤ゛ーーーッ!!

 このホームページ上でも少し紹介しているように、犬猫のフードや栄養の分野では、エネルギー値の算出方法や乾物あたりという表現など、内容を理解して計算しないできないことが多々あります。


 この内容を専門学校の学生が行うには難しすぎるという意見もありましたが、実施してよかったと思っています。


 計算が苦手といっていた学生や、通常講義では眠そうにしている学生も、栄養素量の計算の説明は驚くほど真剣に聞いていたり、質問してきてくれたり、これを必要と感じてくれた学生は少なくないようです。ウレシイ~♪

 とはいっても、講義やら計算やら実習やら発表やら、やらやら・・・

 がんばってまとめて発表しても、私に突っ込まれるやら、やらやら・・・


 私も必死だったとはいえ、もっと褒めればよかった…

 

 実習の回を重ねるごとに、そして発表を繰り返すごとに、すごい勢いで成長してくれる学生の姿がとてもうれしく、一緒に担当している栄養の先生も、その成長の勢いに驚き、喜んでいました。


 もっと褒めればよかった…


 みんな、すごかった!

 周りのことを考えながら、犬猫のことを考えながら、実習を行ってくれて、

 学生のみなさん、ありがとうございました!


 動物病院の現場で経験を積み重ね、犬猫のために、飼い主さんのために、ここでの実習内容が栄養管理の一助になることを願っています。

 そのために、私もこれからも尽力します。


 そして、初年度の実習の私の反省点!

 その場で、もっと褒めます!!



  清水

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