治る病気と治らない病気


 みなさん、こんにちは。


 以前、専門学校で仕事をしていた時、学生から

 「動物病院に連れて行ったら、どんな病気でも治るでしょ?」

 という質問を受けました。


 「病気には、治る病気と治らない病気があります。」

 から始まり、彼女に熱く語ったのを覚えています。



 コロナウイルス、もう、ご存知の方も多いと思いますが、

 コロナウイルスといっても多くの種類があります。

 猫や犬に感染する種類もあります。

 ヒトに感染するコロナウイルスだけでもいくつか種類があり、今回の新型コロナウイルスやSARS、MARSのように重篤な症状を示す種類もあれば、私たちの風邪の一因も別の種類のコロナウイルスです。


 大昔から、多くのウイルスや細菌などに囲まれて、私たちは生活しています。共存しています。

 これまでの研究によって、動物(ヒトやイヌやネコ)にさほど影響を及ぼさない(まだわかっていないだけかもしれません)ものから、悪い作用や良い作用を持つものがわかっています。

 その有名なものが、乳酸菌のような善玉菌です。細菌ですが有益な作用があります。


 体に悪影響を及ぼすタイプは、病原性のあるウイルスや細菌ということになります。

 では、これらに感染するとどうなるのか?


 ウイルスや細菌の病原性が強ければ、動物側(ヒトやイヌやネコ)は負けてしまいます。

 病原性が弱くても、動物側がもっと弱ければ、やはり負けてしまいます。


 負けるとは、病原性のウイルスや細菌の体内侵入を許してしまい、感染された臓器が破壊されてしまうことです。

 負けるの延長上には、死があります。


 ただ、動物側も、簡単には負けません。侵入を許しません。そうやって、昔から共存してきました。

 外界からの侵入経路は、外界と接触している場所(皮膚や呼吸器や胃腸管)です。

 その場所では、侵入に備えて、バリアや闘う準備(粘液や抗体など)が整っています。

 もし、侵入したとしても、白血球(免疫力)を活性化させ、全力で阻止するよう努めます。

 この時、白血球の活性化にも、熱に弱い病原体をやっつけるためにも、動物は熱が出ます。

 熱が出ている時、体はがんばっているのです。

 (ただし、高すぎる熱は、動物自体が壊れてしまうので、解熱剤が必要です。)

 そして、その病気に対する免疫力(抗体)が備わり、次に同じウイルスが侵入してきてもすぐにその専門の抗体がウイルスを退治してくれるようになります。

 この免疫力を作る効果を利用したのが、ワクチンです。

 ワクチンは、そのウイルス専用の免疫力を作るために行う予防注射です。


 現在の新型コロナウイルスに感染しても、重症でなければ、治療は行われないと報道されています。

 自分の力で治すのです。

 新型ですので、専用の治療薬やワクチンもありません。

 これが見つかる間は、代用できそうな薬での治療になります。


 新型コロナウイルス、不安な方も多いでしょうが、

 そのウイルスに出会っても、侵入を許さない方、

 侵入されても、さっさと治してしまう方、

 発熱や症状を伴う方といますが、みなさん、自分で治せるのです。

 そして、一部は非常に重篤になってしまう方が、積極的な治療が必要な方です。



 感染したらどうなるか?


 多くの方は、治療しなくても自分で治せます。

 一部の方には、病院での治療が必要です。


 新型コロナウイルスに対するワクチンのような予防法、治療薬や治療法が確立されれば、

 感染しないよう予防できるようになり、

 感染しても、治療がスムーズに行えるようになります。


 それまで、リスクの心配な方は予防を徹底し、

 リスクをあまり心配されない方は、高リスクの方への配慮を忘れず、経済活動をしっかり行いましょう!

 そして、自分の免疫力を下げるような行動は避けましょう。

 また、他人の免疫力を下げるような行いも避けましょう。


 まだまだ、心配な状況は続いていますが、一部、学校を再開した地域もあります。

 春が近づき、草木が芽生え、小鳥がさえずっています(ここはスズメですが)。

 いい季節です。

 コロナが遠ざかっていくことをイメージしながら、

 コロナが襲ってきてもサクッと退治して免疫がつくことをイメージしながら、

 今日も元気に過ごしましょう!



  清水

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