
みなさん、こんにちは。
清水です。
今日は、動物病院内の診察中の会話(耳で聞いた言葉)から生じた誤解について。
「お腹が壊れているので、せいちょうざい、出しますね!」
という獣医師の説明に、「整腸剤」とわかっている場合は、問題ありません。
初めてこの言葉を聞くと、「成長剤?」って思いませんか?
私だけ?
成長剤だと勘違いしてしまうと、飼っているペットが成長不良を心配してしまったり、与えている食事が心配になってしまいます。
獣医師の説明に「?」が付く場合は、必ず、質問してください。
「(ばい菌が入って化膿している傷を見て)抗生剤出しますね!」
という獣医師の説明を、「抗がん剤」と早とちりしてしまうこともあります。
ただのケガだと思っていたのに、突然、しかも軽いノリで「癌」を宣告されたことになります。
悲しさと不安から、混乱してしまいます。
「?」が付いたら、必ず、質問してください。
また、獣医師が誤って、「抗生剤」というところを「抗がん剤出しますね!」と言ってしまうこともあります。
「尿を取るので麻酔しますね!」と獣医師が局所麻酔の塗り薬を塗布したり、
または、説明せずに局所麻酔の塗り薬を塗布した後に、
「痛くありませんか?」という飼い主様の質問に
「麻酔したから大丈夫ですよ!」
という獣医師の説明に、「麻酔=死ぬ可能性」と考えていると、不安になることがあります。
全身麻酔と局所麻酔は、安全性が違います。
全身に作用する麻酔は、もちろん簡単に使うことはなく、しっかりした説明も必要です。
局所麻酔ももちろん説明は必要ですが、日常的な使用と危険性の少なさのために、説明不足になってしまいます。すみません。
不安を感じたら、必ず、質問してください。
他にも、血液検査結果を伝えるときに「貧血があります」
という説明を「脳貧血」と勘違いしたり・・・
などなど。
きっと、いろいろたくさんあります。
会って会話する利点は、誤解や違和感を表情から読み取れる場合があること。
もちろん、顔を見ずに会話してしまうと気づくことができませんが。
電話での会話は、声のトーンでしか読み取れません。
過剰な読み取りは余計な誤解を生みそうですが、少なくとも、感じたことを確認することはできます。
それでも、誤解が生じてしまうこともあります。
意味の分からないこと、不安が生じる内容などあれば、しっかり質問してください。
飼い主様が不安、疑問を感じながら、わんちゃん、ねこちゃんの治療、処置が進むことは、誰にとってもよくありません。
清水