
みなさん、こんにちは。
清水です。
今日は、お知らせです。
「Circulation」という雑誌で犬の心疾患のホームメード食についての記事を書く機会を頂き、この2月号に掲載していただきました。
「Circulation」という雑誌は、一般向けではなく、獣医師向けの雑誌で、小動物(犬猫)の循環器(心臓病など)の専門誌です。
手作り食の話は、この2月号の「循環器疾患のある患者のホームメード食およびサプリメントの利用①犬用ホームメード食」です。
「循環器疾患のある患者」とありますが、ここでは犬の慢性心臓弁膜症を対象としています。
「慢性心臓弁膜症」は、慢性の心臓の弁膜疾患で、僧帽弁閉鎖不全症が有名です。
僧帽弁閉鎖不全は、マルチーズやキャバリアなどに多い病気で、僧帽弁という心臓の弁の閉鎖がうまくいかないために、心臓が全身に血液をうまく送り出せず血液が逆流してしまい、うっ血症状がひどくなると、肺に水がたまったりします(肺水腫)。
全身に血液がうまく回らないので、全身は血液から酸素や栄養を受け取ることができなくなります。さらに、肺水腫になってしまうと、血液の酸素交換もうまくいかなくなります。
僧帽弁の閉鎖不全が軽いうちは、症状はほとんどありません。血液循環がうまくいかず、さらに循環している血液の酸素交換もうまくいかなくなると、症状はとてもひどくなります。
その病気のための手作り食の話です。
少しでも簡単にできるように考えた手作り食の方法で、一からレシピを計算する方法ではありませんが、ホームメード食(手作り食)を含めた栄養管理に興味を持ってくれる動物病院が増えると嬉しいです。
清水