みなさん、こんにちは。清水です。
今日は、手作り食によって起こってしまった悪い点と、良い点について。
まず、悪い点を紹介した報告から。
栄養基準から大きく外れた手作り食を与えられていた子犬や成犬が、カルシウムやビタミンD欠乏による骨減少症や発作を起こした報告があります。
手作り食に含まれるどの栄養素が、どの程度基準から外れているのかを知っておくのは、大切ですね。
一度、手作り食の栄養素量を計算しておくと、食事の改善に役立ちます。
不足している栄養素は、サプリメントを加えることで改善できますが、不足していないのに加えると、過剰症になってしまうこともあります。
この点からも、食事中の栄養素量の確認は大切です。
次は、手作り食には良い点があることを示した報告。
犬の腸リンパ管拡張症という病気の食事管理に、超低脂肪食の手作り食は有効だったという報告があります。
市販の療法食で改善されない病気の場合、それ以上の積極的な食事管理が必要ですが、手作り食という、治療の選択肢が広がる可能性を示しています。
また、膀胱移行上皮癌のスコティッシュテリアとそうでないスコティッシュテリアを比較した結果、野菜を与えると、移行上皮癌の予防あるいは発症が遅延したという報告があります。
犬に野菜を与えることは賛否両論ありますが、与えることにより良い作用が期待される報告ですね。
清水
引用
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