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スコティッシュフォールドの骨軟骨異形成症


スコティッシュフォールドの骨軟骨異形成症の記事のイメージ画像

 みなさん、こんにちは。

 清水です。


 猫のスコティッシュフォールド、かわいいですよね。


 スコティッシュフォールド、

 英語表記だと、

 Scottish Fold。

 このFoldを見て、納得!

 タンパク質(栄養学的タンパク質というより、細胞内の合成されたタンパク質のことですが)が立体構造を取るときの折り畳みのFoldです。


 Scottishはスコットランドですが、Foldは折り畳むことで、

 スコットランドの、耳が折り畳まれた猫。という語源を知ったときは少し感動。


 かわいいとか、感動とかしている場合ではありませんが、このスコティッシュフォールド、人でいうと、足首あたりが病気になってしまう遺伝子の変異を持っています。


 そういう遺伝子を持っているから、耳も折り畳まれているわけで・・・。

 ヒトも同様の病気がありますが、背骨などに症状が出るようです。

 スコティッシュフォールドに多い、この骨軟骨異形成症は、上記したようにかかと部分に多いですが、他にも手首やしっぽも発症しやすく、痛みを伴うため、触られるのを嫌がったり、動きたがらなくなります。


 私も勤務医時代(20年近く前)、この病気の猫ちゃんを診たことがありますが、全四肢発症していて、ほぼ歩けなくなってしまっていました。

 ただ、確か、ヒマラヤンかペルシャだったような。

 長毛種の記憶はあるのですが、思い出せない・・・。

 当時、スコティッシュフォールド、あまりいませんでした。


 完全に予防することは難しいですが、この関与している遺伝子の性質上、過度な負担を避ければ、発症を遅らせるまたは悪化を防げるかもしれません。

 ですので、肥満にしない。

 激しくジャンプや飛び降りをさせない。になるのでしょうか。

 元気な猫ちゃんに、運動するな、動くなというわけにもいかず。


 やはり一番の方法は、

 これ以上、増やさない(繁殖させない、交配させない、子を産ませない)ことなのかもしれません。

 

 スコティッシュフォールドをはじめとして、この遺伝子異常を持っているすべての猫ちゃんが、問題なく、あっても少しの問題で生涯を終えることができますように。



  清水

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