アオコ発生の湖沼には注意しましょう


 みなさん、こんにちは。

 清水です。

 今日は、アオコについて。

 アメリカでは、これまでもアオコの大発生した湖沼で泳いだわんちゃんの死亡例が報告されていて、この夏もこの発生により亡くなってしまったわんちゃんがいたため、日本でもニュースになっていました。

 今回は、このアオコの原因であるシアノバクテリアについて。

 中毒を起こす原因は、シアノバクテリアの産生する毒素によって生じます。

 シアノバクテリア(cyanobacteria)は、別名、藍藻、blue-green algae、ざっくりアオコと呼ばれている細菌の一種です。

 アメリカでは、このシアノバクテリアが大発生した池や湖で泳いだり、その水を飲んでしまうことで中毒になったわんちゃんの報告があり、CDC(Centers for Disease Control and Prevention、米国疾病管理予防センター)でも注意喚起されています。

 シアノバクテリアは、水温が高く、栄養素が豊富だと、水面いっぱいに増殖するため、水面が緑色で覆われたようになります。

 必ずこの中毒を起こす原因の毒素を産生するとは限らないため、見た目だけで危険かどうかは判断できませんが、夏から秋にかけてシアノバクテリアの発生は多くなるようです。今の時期は要注意ですね。

 シアノバクテリアが産生する毒素は、肝臓や神経や皮膚への毒性があり、数分から数時間で症状が出るそうです。

 わんちゃんだけでなく、人も猫も家畜も鳥も中毒を生じます。

 わんちゃんの症状は、よだれが出たり、泡を噴いたり、嘔吐や下痢のほか発作や呼吸不全を生じ、時に亡くなってしまいます。

 皮膚につくと皮膚炎が生じます。

 犬は人よりもひどい症状が出るかもしれないと言われており、これはそのような場所でも犬が泳いでしまうことや、その犬の被毛に付着したシアノバクテリアをきれいにしようと舐めてしまうためだと考えられています。

 この毒素に対する解毒薬はありません。

 症状が出るときは、亡くなってしまう量を摂取している可能性があるため、緊急処置が必要です。

 シアノバクテリア摂取した可能性を連絡しつつ、動物病院へ向かいましょう。

 日本でも、アオコの発生している湖沼はたくさんあります。

 先日、出かけた湖もアオコだらけでした。

 アオコの大量発生している湖沼を飼い主様が選んで、わんちゃんを泳がすことはないと思いますが、リード(紐、鎖)が外れることで、わんちゃんがそこで泳いだり、その水を飲みに行ったりすることないように気をつけましょう。

 近くで遊んでいるわんちゃんねこちゃんがいたら、注意してあげてください。

 アオコの存在や水面の色だけで、シアノバクテリアの毒素があるかどうかはわかりませんが、念のため、疑わしい場所には近づかないようにしましょう。

  清水


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