犬の難治性てんかん発作の栄養管理


 みなさん、こんにちは。

 清水です。

 今日は、抗てんかん薬(フェノバルビタール)を飲ませても、あまりてんかん発作が改善されなかったあるわんちゃんが、栄養療法によりてんかん発作の回数が減少したという海外の報告の紹介を含めたてんかんのお話。

 てんかん発作とは、軽い症状であれば、一部の筋肉がピクピクと動いてしまう状態から、重い症状だと、全身をピーンと突っ張らせたり、体全体がガタガタと激しく動いたり泡をふいたりします。

 通常、数分以内に落ち着きます。

 このてんかん発作を抑える薬が、抗てんかん薬です。

 代表的な薬に、フェノバルビタールという薬があります。

 この抗てんかん薬を飲ましても、あまりてんかん発作が改善されない、難治性てんかん発作のわんちゃんは、人と同様に3割いると言われています。

 てんかん発作は、わんちゃんにとっても飼い主様にとってもつらい症状なので、薬による発作の改善は大切ですが、その3割は辛い状況が続くと思うと寂しいですね。

 人の難治性てんかん発作では、脳の手術や神経を刺激する治療の他、ケトン食などの食事療法が行われることもありますが、犬では一般的ではありません。

 犬のてんかん発作の食事管理に、人で行われていることをそのまま使用できるとは限りません。

 ケトン食は、改善されなかったという報告もあれば、膵炎のリスクを心配する声もあります。

 今回の症例報告は、魚油を用いており、月に3回の発作が、3か月に1回に減少したという報告でした。

 症例報告とは、あるわんちゃんがある治療により改善したという報告であり、同じ病気のわんちゃん全てがその治療で改善するわけではありません。

 ただ、どの治療を行っても改善の見られないわんちゃんにとっては、このような栄養管理の選択肢があることは希望ですし、改善の一助になってほしいです。

 わんちゃんの食事管理に関してご質問がございましたら、遠慮なく、電話またはメールにてお問い合わせください。

  清水

#てんかん

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