アルコール中毒


 みなさん、こんにちは。

 清水です。

 今回は、犬のアルコール中毒について。

 ふつう、飼い主様自らが、アルコールを犬に与えることはないと思われるため、ほとんどが誤って食べて(飲んで)しまうことが原因だと考えられます。

 飲んだ(食べた)ことに気づいていても、平気そうだからと、放置して出かけないでください。

 アルコールに酔った経験が豊富だとわかりやすいですが、同じアルコール濃度、量であっても、飲んだ時が空腹かどうか、その日が疲れているかどうか、また、飲んでからの時間などでも、酔い方には差がでます。

 アルコールの処理能力の弱い人は、少ない量でも酔ってしまいます。

 犬も同じです。

 自分の犬が大丈夫だったからと言って、他の犬が同じとは限りません。

 前回大丈夫だったからと言って、今回が同じとは限りません。

 今大丈夫だからと言って、まだ吸収されていないアルコールが胃の中にたくさん残っているなら、これから吸収するにつれ、さらに悪化することが考えられます。

 アルコール中毒は、アルコールの入った飲み物だけでなく、アルコール発酵を起こしている食べ物(パン生地、腐ったリンゴなど)や酒粕を食べても起こります。

 パン生地は、食べた後、胃の中で膨らみ、腹痛を生じることもあります。

 犬から、酒の匂いもせず(原因がわからず)、酒粕など徐々にアルコールが吸収されて、症状が時間の経過とともに悪化していくと、治療が遅れてしまうこともあります。

 治療は、体内に吸収されるアルコールが減るように、胃の中のアルコールを、嘔吐させます(ひどく酔っていると無理できません)。

 点滴します。

 人と一緒。

 ひどいアルコール中毒の犬に、血液透析を行うことで回復したという報告もありますが、一般的な治療ではありません。

 通常、催吐と点滴で回復します。

 アルコール中毒のわんちゃんに最初に気づくのは、当たり前ですが、飼い主様です。

 アルコールを摂取した時期と量がわかっているときは、対処を行いやすいですが、気づいた時点で、嘔吐物の中で倒れていたり、呼吸が浅かったり、体温が低くなっていたり、意識が無かったりしている場合は、緊急を要します。

 吐物が誤って気管の中に入らないように注意が必要ですが、口の中の吐物を取ろうとティッシュなどで拭うと、口の中にティッシュがこびりついて、呼吸を妨げる危険があります。タオルなどをご使用ください。また、酩酊状態のため、いつもと異なり、咬んでしまうこともあるため、口の中の処理は無理しないでください。

 わんちゃん、ネコちゃんが、口にしてほしくないものを、誤って食べてしまう、飲んでしまうことはあります。

 気を付けていても、起こってしまうことはあります。

 気になる症状があれば、はやめに動物病院に相談しましょう。

  清水

#中毒

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