みなさん、こんにちは。
清水です。
今回は、ペットロスについてです。
定義(みんなや私の考え)
ペットを失うことが、「ペットロス」で、そこからくる精神的・身体的不調を「ペットロス症候群」とする考えや、飼育動物の喪失体験を「ペットロス」と考えもあります。
私は、ペットが亡くなってつらい状態に「ペットロス」という言葉を使います。
どんな方でもペットが亡くなったら、なってしまうと考えています。
ペットを愛しているように見えなくても、つらい状態に陥る方がいるでしょうし、ペットを溺愛していても、心の整理が速く済む方もいるでしょう。
人それぞれだと思います。
人との死別と比較されることもありますが、比較できないと考えています。
ペットとの死別のつらさを、ペットや動物を愛したことのない人と共有することは、難しいです。
人との死別でも、故人に対する想いは、人それぞれで異なります。
症状(死別から回復まで)
1.ペットが亡くなったことに対する否定、現実逃避。
私も否定しました。徐々に受け入れられるようになりました。
2.悲しみの日々。
悲観的、パニック、抑うつ、亡くなったペットの姿が見える、食欲不振、怒りを獣医師などに向ける、頭痛、消化器症状、蕁麻疹など。
私も突然涙があふれたり、ボーっとして、抜け殻のようになったりしました。
怒りを自分(獣医師)に向けました。
3.受容から回復へ
ペットがいないことを受け入れ、亡くなったことも思い出に。
私も少しずつ受け入れ、笑えるようになり、でもその状況に罪悪感を感じたり。
これを繰り返しながら、少しずつ回復していくようです。
苦しみがひどい飼い主様へ
ペットロスは、人それぞれです。
辛さがひどくなるのは、飼い主様自身の性格や、別れの状況、周囲との価値観の不一致、溺愛や依存の程度など、様々です。
私もひどくなる素質はありましたが、幸い、職業柄、周囲との価値観の不一致は少なく、周りの方々には本当に助けていただきました。
ペットロスをご理解いただけない環境だと、一人で抱え込む分、とても辛いと思います。
ペットロスの考えも外国の経験を基に語られることが多いですが、日本人には日本人の考えがあり、安楽死に後悔される方や言葉の励ましで落ち着く方、お葬式を行うことで心の整理ができる方もいます。
私も、安易な言葉や励ましはいけないと思っていました。
父に電話すると、「寂しいね」と何度も声をかけてくれ、父の知る思い出話をしてくれました。最後に「元気出せ」と言ってくれました。
どちらも、私には、とてもうれしい言葉でした。
信頼できる人の言葉や心のこもった励ましは、安易な言葉ではありません。
気持ちの共有や心の整理のために、誰かに話を聞いてもらったり、文字に起こしたりするといいようです。
私は、どちらもよかったです。
ネットで検索して、克服方法を実践するのも、突っ込みを入れるのも、よかったです。
思いっきり泣くことも、好きなことや運動をすることもよかったです。
サイトの中には、他人事のように書いていたり、飼い方の問題を指摘したり、新しいペットを勧めたりするようなものもありましたが、私には怒りの対象となり、助けられました。
あまりにも苦しみが続く場合は、心療内科やカウンセリングを利用するのもいいのかもしれません。
お金を払って、誰かにきいてもらう。
誰にも聞いてもらえずに過ごすより、何となく声をかけてもらうより、いいのかもしれません。
私は父に聞いてもらえました。父のカウンセリングです。
ペットロスと言えない環境の飼い主様へ
ペットロス(ペットの不調など)の理由で仕事が休みにくいと感じるなら、体調不良と伝えましょう。仕事ができる体調ではないのですから。有給休暇なら、通常、理由は要りません。
また、このような状況の時に、ペットロスを理解してもらうことは、非常に疲れます。
ペットロスは、ペットとの別れの際に、個人差はあるけど、みんなが感じることで、特別なことではないと思います。
ただ、ひたすら苦しいと感じる方には苦しい。
ペットロスを理解してもらえない環境の飼い主様は、よりつらさが長引くのだろうなと思います。
ネット検索が、解決になるかはわかりませんが、この内容などから、ペットロスに苦しむ飼い主様の心が、ペットロスから、ペットとの思い出に切り替わる日がくること、苦しんでも大丈夫だし、笑ってもいいと感じることができることを、願っております。
最後の贈り物です。
清水