カンナビジオール


 みなさん、こんにちは。

 清水です。

 今日は、カンナビジオール(cannabidiol; CBD)について。

 CBDは、大麻草、「大麻取締法」に登場する大麻に含まれる成分のカンナビノイドの 1 つですが、化学的にも合成できます。

 カンナビノイドには、CBD以外にテトラヒドロカンナビノ ール(THC)があり、大麻の幻覚作用などはこの成分が原因です。

 CBDは、抗けいれん、薬物睡眠延長作用などが期待されています。

 CBDは、肝薬物代謝酵素阻害作用(薬を解毒して排泄するための肝臓の酵素の働きを阻害する作用)の報告があります。

 上記、CBDの薬物睡眠延長作用は、薬を処理する能力が下がったために、薬の睡眠効果が増強したのではないかと考えられています。

 睡眠用の薬だけでなく、他の多くの医薬品との相互作用も心配されます。

 CBDを経口摂取(注射による体内摂取ではなくて、口から摂取)したときに、胃腸内でTHCへの変換を調べた報告があります。

 ヒトでは、効果を示すくらいに十分なTHC濃度になる可能性は、非常に少ないようです。

 CBDもTHCも同じ植物から作られる成分ですが、CBDを口から摂取すると、胃腸の酸や酵素の影響で、幻覚作用を起こすTHCへ変換される可能性があるという考えには、驚きました。

 犬では、経口摂取はあまり吸収されないという報告や、ヒトとは代謝(体で処理される方法)が異なる部分もあるという報告があります。

 多くの研究では、実験に、様々な細胞やラットなどの実験動物が用いられます。

 ヒトも犬もラットも、全く同じように考えていいわけではありませんが、研究する上で、ラットなどを使用することは多く、また、生物そのものではなく、細胞を使用することもあります。

 ヒトと比べると、犬猫のための研究は少ないため、他のデータを犬猫に応用することもありますが、解釈には注意が必要ですね。

 国内では、CBD製品は、輸入されていることが多いようです。

 厚生労働省では、海外からの健康食品や医薬品の個人輸入に関して、国内での安全性不明の可能性、不衛生な場所で製造された可能性、偽造製品の可能性、副作用による対処方法不明などの注意点を挙げています。

 安全性をしっかり、ご確認ください。

 犬猫へご使用の際は、かかりつけの獣医師にご相談ください。

  清水

参考

 カンナビジオール(CBD)事前審査報告書 世界保健機関(WHO)薬物依存に関する専門委員会(ECDD)第 39 回会議ジュネーブ 2017年11月6日〜10日

 大麻文化科学考 1-24(その21)渡辺和人 ,山折大 ,山本郁男

 大麻文化科学考 1-12 (その13)- 北陸大学 渡辺和人ら

 健康食品や医薬品、化粧品、医療機器等を海外から購入される方へ http://www.mhlw.go.jp/topics/0104/dl/tp0401-1b.pdf  Pharmacokinetics of cannabidiol in dogs. Samara E, Bialer M, Mechoulam R. Drug Metab Dispos. 1988 May-Jun;16(3):469-72.  Comparative metabolism of cannabidiol in dog, rat and man. Harvey DJ1, Samara E, Mechoulam R. Pharmacol Biochem Behav. 1991 Nov;40(3):523-32.

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