みなさん、こんにちは。清水です。
先制動物医療研究会の特別講演会の『攻める栄養管理という新しい考え方』を聞いてきました。
非常に有意義な内容でした。
そして、自分の行っていた(研究してきた)ことに、自信がつきました(笑うとこ)。
『栄養学』、、、難しい分野と日々感じていますが、攻めて攻めて、新しいことを行っていきたいです。
学んできた『新しい考え方』をお伝えしたいのですが、詳しい資料がなくて(撮影はもちろん禁止で)、聴講したことを記憶するか記録するしかなく、どちらも聴講中に行うには限界があり、今回は私が感じた、記憶あるいは記録できた『新しい』ことをご報告します。
市販フードの原料表示について
Splitting:原料の表示を細かくする。例えば、トウモロコシを粉砕トウモロコシ、粗挽きトウモロコシ、コーンミールとすることで、上位表示が避けられ、肉類を上位表示にすることができる。
代謝エネルギーの予測式は50%もずれることがある。
(私は、燃費が非常に良くて、少しの食べ物でも太ることができる。はぁ~。)
急な減量は、コンプライアンスが低下する。
ペットの食欲が増す。筋肉が痩せる。盗み食いをしてしまう。
わずかなカロリーオーバーも積もれば、体重増加につながる。
多頭飼育時の肥満ネコのダイエット法
①肥満ネコが上れないところで食事を与える
②肥満ネコが通れないドアをつける
③給餌時間を制限する(1日に2回にする)
生食による感染症は、ペットは無症状のままヒトへ感染させることがあることを、飼い主は知らない。(ペット関連職は知らせなければならない)
手作り食が用いられる現状
健康な動物>食物有害反応>腎疾患>尿石
手作り食作成時に入ってるかチェックする項目
①動物性タンパク質
②必須脂肪酸(動物性脂肪酸&リノール酸用の植物性脂肪酸)
③カルシウム源(骨、卵殻、サプリ)
④ナトリウムと塩化カリウム
⑤ビタミン(レバーやヒト用マルチビタミンやペットの手作り用マルチビタミン)
⑥タウリン(ネコ)
手作り食のチェック法
①BalanceITのサイト(無料)
②acvn. comでアメリカの専門家に相談(200~400ドル)
③検査センターで手作り食を分析(2000~3000ドル)
④フード会社が行うようなペットに実際与えて行う給餌試験(10000ドル)
(ちなみに、当院は、約50ドル/30分)
Diet Driftとは、食事設計されたレシピが、飼い主によって次第に自己流になってしまうこと。
(だって、ペットを愛する飼い主だもの。)
以上です。
会場にいらっしゃった先生方の多くが東京の先生方ですが、10人近い方と情報交換させていただきました。
応援してくださる先生方、まだまだ実績の少ない私に、勉強会を依頼したいと言ってくださる先生方、ありがとうございます。
これからも、犬猫の栄養管理に努めてまいります。
清水