動物栄養学のスペシャリスト
- 清水
- 2020年7月13日
- 読了時間: 3分

みなさん、こんにちは。
職業上、栄養に関する論文を読むことが多く、大学の先生やペットフード会社の方とお話しする機会もあります。
論文の著者ら含め、私の尊敬するみなさまの栄養学の知識は素晴らしく、新しい発見や考えにつながります。
残念ながら、最近は人と会うことが難しくなっているため、このような機会がホントに少なくなってしまいました。
会った方が、いろいろと良いのです!学べるのです!
早く!コロナ騒動、落ち着いて!と願うばかりです。
私にとって論文は、20年以上前の学生時代の卒業論文が初めての論文ですが、当時必死に書き上げた論文も、先生方にとてもとてもお世話になりました。
卒業後、動物病院勤務で、くたくたの10年間を過ごしました。
ひょんなことで、その後しばらくして、大学院へ進学。
20年近くたつと、論文に対する取り組み方が、大きく変わっていました。
小さなものでいえば、今やパワーポイントなるもので、スライドを作りますが、私のころは、スライドを写真のフィルムのネガのようなものを作成してもらわなくてはいけませんでした。
今、べんり~!
論文も、所属大学によって異なりますが、パソコンでちょちょいのチョイ。っとするだけで、読みたい論文を読むことができるようになっています。
今って、べんり~!
話それました。
動物の栄養学、犬猫を中心に考えると、ペットフード(ドッグフードやキャットフード)では、大手メーカーを非難するコメントをネットなどでは、目にすることがあります。
日々、栄養学を学んでいると、大学や大手メーカーの栄養に関する研究に、感動してばかりです。
病気のための栄養の研究もありますが、通常の食事のための研究もあります。
「動物が、健康を維持するための食事」
簡単そうで難しい。
あたり前のことだから、難しい。
その研究結果を反映して、ペットフードにつながることも多くあります。
素晴らしい!
犬猫のために良い食事。
犬猫が好きな飼い主様にとっては、あたり前の願い。
犬猫のために良いものを作りたいと立ち上がる小さな会社はもちろん、いいペットフードを作っているかもしれませんが、
大手メーカーもいいですよ。
この栄養素が、この食材が、この加工方法が、この食材の組み合わせが、、、
大学やペットフード会社では、様々なことを科学的に検証して、安全かどうかを確認して、時に論文(世の中に堂々と報告)にして、これらがペットフードにつながる。
小さな会社ではそこまでの研究を行うには、いろいろ限界があるでしょう。
あたり前です。
でも、数多く世に出回っている論文に、大学やペットフードの研究結果があります。
これを読んで、自社製品に活かすことは、小さい会社だってできる!
いい栄養素だからって、いい食材だからって、フードに混ぜればいいかどうかはわかりません。
アマニ油を猫に多給してはいけません。
悪い成分といわれているからって、全くフードに加えないから健康を維持できるかどうかはわかりません。
塩分(ナトリウム)は、欠乏すれば、死にます。
防腐剤を加えなくて、腐ったペットフードを与えれば、健康を損ねます。
人に良いから、犬猫にも良いとは限りません。
犬猫が、人と同じように消化して吸収して代謝(体内で分解したり合成したり)できるものもあれば、そうでないものもあります。
そのため、動物それぞれで、必須栄養素の種類や量が異なります。
食性が異なります。
このフードは危険!
私も、このようなコメントに左右されたときもありました。
今は落ち着いてみることができます。
ふ~ん。
清水