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いわゆる「健康食品」についてのメッセージを犬猫でも考えてみる-1-

January 17, 2018

 

 みなさん、こんにちは。

 清水です。

 

 今日は、「健康食品」について。ヒトの話ですが、犬猫でも考えないといけない内容です。

 

 栄養の勉強をしていてうれしいことは、たくさん「へ~!!」って思えた情報に出会えた時です。

 インターネットでたくさんの情報を入手できますが、有意義な情報が後半に存在すると、なかなかたどり着けません。

 大学で管理栄養士(ヒト)の授業を聴講してた時の先生や、大学院で動物栄養学の研究室の先生から紹介してもらった本や資料は、今でも私の大切な栄養学の基礎になっています。

 

 今回は、大学院の先生に教えてもらった内容についてご紹介します。

 

 『いわゆる「健康食品」』についてです。

 

 「健康食品」という名称から、何を連想しますか?

 私は、健康になる食品を連想してしまいます。

 だから、健康時はより健康になろうと、そして病気だと改善を期待して摂取したくなります。

 自分だけでなく、ヒトにも(犬猫にも)薦めたくなります。

 

 その注意をまとめた19のメッセージがあります。

 これを、犬猫に対する視点からも考えてみました。

 ①「食品」でも安全とは限りません。

 通常は問題のない「食品」でも、個々の体質によってはアレルギーを起こすこともあります。ヒトでは問題のない「食品」でも、犬猫では中毒を起こすものもあります。

 →与えない方が良い食べ物へ

 

 ②「食品」だからたくさん摂っても大丈夫と考えてはいけません。

 肉食動物だからと、肉ばかりを与えたり、ビタミンやミネラルが豊富だからと、レバーを大量に与えると欠乏症や過剰症を起こします。

 

 ③同じ食品や食品成分を長く続けて摂った場合の安全性は正確にはわかっていません。

 長期摂取の安全性は、動物実験によってわかっていることも一部ありますが、食品やその成分はたくさんあり、そのすべてについてわかっているわけではありません。

 

 ④ 「健康食品」として販売されているからといって安全ということではありません。

 多くの「健康食品」は、ヒトでの安全性や有効性の評価はされていません。

 また、東京都の「健康食品」との関連が疑われる健康影響事例についての報告では、「医薬品成分の含有」、「医薬品成分以外の有害な成分・素材の含有」、「不適切な製造方法により有害物質が含有」などが挙げられています。

 ヒトのいわゆる「健康食品」は、犬猫への安全性の不明なものが多いです。

 

 ⑤ 「天然」「自然」「ナチュラル」などのうたい文句は「安全」を連想させますが、科学的には「安全」を意味するものではありません。

 ココはヒトへのメッセージをそのまま抜粋します。

 「そもそも天然の毒物もたくさんあります。また、「健康食品」に用いられている植物について、適切な原材料管理がされておら ず重金属が過剰に含有されていた例や、よく似てはいるが別の種の植物が使われて、表示とは異なる成分が含まれていた例があります。」

 怖すぎます。

 

 ⑥ 「健康食品」として販売されている「無承認無許可医薬品」に注意してください。

 「健康食品」の中には、医薬品の成分などが違法に添加していることもあるそうです。

 摂取したヒトは、効果を実感するでしょう。だって、医薬品の成分が入っているから。

 ヒトに効果のある医薬品でも、犬猫では、中毒を起こす医薬品は多くあります。

 それがこのような成分だったら、非常に危険です。

 

 ⑦ 通常の食品と異なる形態の「健康食品」に注意してください。

 特定の成分が含まれる食品を摂取する場合と異なり、その成分を抽出や濃縮した製品(錠剤やカプセル)を摂取する場合では、過剰摂取しやすくなります。

 まして、投与量も不明なまま犬猫へ与えるのは、危険です。

 

 ⑧ ビタミンやミネラルのサプリメントによる過剰摂取のリスクに注意してください。

 犬猫の手作り食では、栄養素含量を計算したサプリメントの使用が必要です。

 また、総合栄養食を食べている犬猫へのサプリメントの使用は、過剰摂取のリスクが高まります。

 

 ⑨ 「健康食品」は、医薬品並みの品質管理がなされているものではありません。

 以下、怖いと思ったので、そのまま抜粋です。

 「箱やビンの中の個々の錠剤やカプセルが医薬品と同じようでも、成分が一定量に調整されていない製品がある可能性があります。また、消化管の中で確実に溶けて、吸収されるように作られていないと思われる製品があったり、不純物(重金属など)が多量に含まれている製品があるなど、製造管理に問題がある事例があります。」

 食品安全委員会の出したこのメッセージは、報告書ともに、犬猫の栄養、食事を考える上で重要だと思いました。

 19のメッセージの残り10のメッセージは次回です。

 

 わんちゃんネコちゃんの、サプリメント含め、いわゆる「健康食品」をご使用の際は、これらの知識に関する専門家(獣医師など)のアドバイスをうけましょう。

 

 

  清水

犬ブログ広場

 

参考

 いわゆる「健康食品」に関するメッセージ. 2015 年 12 月. 食品安全委員会(いわゆる「健康食品」の検討に関 するワーキンググループ).

 いわゆる「健康食品」に関する報告書. 2015 年 12 月. 食品安全委員会(いわゆる「健康食品」の検討に関 するワーキンググループ).

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