みなさん、こんにちは。
清水です。
この病気には、この脂溶性ビタミン、この病気なら、この脂肪酸製剤がお勧めです。
とお伝えすることがありますが(実際にはもっと詳しく!)、たまに混同することがあるようなので、ここで、ざっくり説明します。
まず、このふたつは、全く違います。
脂肪酸製剤で、有名なのはオメガ3脂肪酸製剤。
以下の名前もオメガ脂肪酸です(が含まれます)。
「ω3脂肪酸」とか、「n-3脂肪酸」とか、「Ω3脂肪酸」とか、「EPA」とか、「DHA」とか、「α-リノレン酸」とか、「多価不飽和脂肪酸」とか、「PUFA」とか・・・。
多く含まれる食べ物には、「魚油」とか、「アマニ油」とか、「エゴマ油」とか・・・。
脂溶性ビタミンは、ビタミンAとビタミンDとビタミンEとビタミンKです。
これらの別名には、「レチノール」とか、「コレカルシフェロール」とか、「α-トコフェロール」とか、「メナジオン」とか・・・。
ややこしいですね。
また、サプリメントの種類によっては、含まれる量が少なかったり、多すぎたりすることもあります。
脂溶性ビタミンは、多すぎると中毒になります。
EPAとDHAの脂肪酸製剤は、心臓病や関節炎、高脂血症、腎臓病、アトピーや炎症性腸疾患(IBD)などへの効果が期待されています。
10 kgの体重のわんちゃんで、600 mg以上必要という報告もあります(病気の種類によってはもっと)。
いろいろな成分を含み、高価な脂肪酸製剤のサプリメントもありますが、EPAやDHAの量が少ないこともあります。
安価でもEPAを十分量含んでいる製剤もあります。
わんちゃんの状態に合わせて(不足していたり、病気のとき)、これら製品をご使用の際は、混同して違うものを選択しないよう、ご注意ください。
よくわからない場合は、当院、もしくは専門家にご相談ください。
清水