みなさん、こんにちは。
清水です。
今日はビタミンKの栄養基準について。
ビタミンKは脂溶性ビタミンであり、主に血液凝固を行うタンパク質の合成に関与します。
ので、不足すると、出血が止まらなくなります!
ペットフードの品質基準であるAAFCO養分基準は、猫には基準値がありますが、犬にはありません。
NRC飼養標準では犬猫ともに基準値がありますが、メナジオンという合成ビタミンKでその量が示されています。
猫は、魚が多く含まれている缶詰を食べた子猫でビタミンKの欠乏症が生じた報告があるために、このような食事では添加することが推奨されています。
犬猫ともに、健康で、普通の食事を食べているなら、腸内細菌が合成してくれるビタミンKで必要量を満たすために、食事(フード)に添加する必要はありません。
健康でなく、普通でない食事を食べている場合は、添加を考えましょう。
脂溶性ビタミンの吸収に影響するような、胃腸の病気、肝臓や胆嚢の病気、腸内細菌に影響するような抗生物質の使用などが、長期に及んでいる場合は摂取することを心がけましょう。
口から摂取してもあまり吸収できない病気の時は、注射してもらいましょう。
殺鼠剤の中には、このビタミンKの働きを抑制して作用を発揮するものがあります。
誤って、犬猫が口にすることのないようにご注意ください。
犬猫の食事に関して不安な点があれば、ご相談ください!
清水