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メラミン混入


メラミン混入 本文内容とは関係ありません。

 みなさん、こんにちは。清水です。

 今回は、メラミンについて。

 手作り食を用いる理由の一つが、食の安全性のため。

 市販ペットフードに対する不安から、手作り食に変更することが考えられます。

 約10年前に、メラミンやシアヌル酸がペットフードの原料に不正に混入されたために起こった犬猫の腎障害の被害は、多くの人の記憶に残っていると思います。

 フードの原料であるタンパク質は窒素を多く含み、価格が高いです。

 メラミンは、窒素を多く含む化合物で、価格が安いですが、タンパク質ではありません。

 タンパク質の量は、窒素の量を測定して算出します。

 窒素の量が多い原料は、高価で取引されます。

 メラミン類は原料の価格を引き上げるために、不正に混入されたと考えられています。

 そのために、多くの犬猫が、腎障害になりました。亡くなりました。

 約50年前、国内でも、メラミンやアンメリンが鶏の雛の飼料に混入され、被害が生じました。

 悲しいですね。

 10年前の問題のペットフードは、米国では大規模なリコールになりました。

 国内では、代理店を通して輸入されていたこの問題のフードは回収されていましたが、並行輸入されたと考えられる製品は、リコール後も販売されていました。

 並行輸入の製品には、このような問題が生じることもあるのですね。

 市販ペットフードは、その原料、製造工程、販売にいたるまで、その責任を製造業者や販売業者が負います。

 市販フードに対する不安のために、飼い主さんはその責任を負ってまで、手作り食の変更を選択しています。

 安全で安心な食事って、どれなのでしょう。

  清水

引用

[1] 食品安全委員会.2009.メラミン等による健康影響について.https://www.fsc.go.jp/emerg/melamine1009.pdf 2017年5月閲覧.

[2] Brown, C. A., K. S. Jeong, R. H. Poppenga, B. Puschner, D. M. Miller, A. E. Ellis, K. I. Kang, S. Sum, A. M. Cistola and S. A. Brown. 2007. Outbreaks of renal failure associated with melamine and cyanuric acid in dogs and cats in 2004 and 2007. J. Vet. Diagn. Invest., 19: 525-531.

[3]松原弘道, 久葉昇. 1970. 飼料に起因するヒナの Blindness に関する研究. 日獣会誌., 23: 385-391.

[4]阿部又信, 左向敏紀. 2008. 中国産グルテン類によるペット中毒事件. ペット栄養学会誌, 11 : 20-24.

[5]井上達志, 菰田俊一. 2007. 国内流通ペットフードのメラミンおよび関連物質による汚染についての実態調査. ペット栄養学会誌, 10 (Suppl.) : 17-18.

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